永遠なんて


「大串くん」
「土方だ」
「大串くんは…」
「土か…」
「永遠ってあると思いやすか?」

大串くん、だなんて呼び名でごまかして、
総悟から少しフザけ気味にそんな質問をされたのは、三日前。
オレは未だに、その答えを総悟に返せずにいる。

「土方さーん」
「何だ?」
「そろそろ見回りの時間ですぜ」

オレに駆け寄ってきた総悟を見て、頭の中に答えがぽっかりと、浮かぶ。

「総悟ォ」
「何ですかィ?」
「答え、見つかったぞ」
「何のでさァ」
「テメーがオレに訊いたんだろーが」
「あぁ、永遠の」
「あぁ、それだ」
「で、あるんですかィ?」

期待に瞳を輝かせる総悟の瞳を断ち切って、オレは小さく呟く。

「そんなものは、ない」
「土方さんなら、そう言うと思ってやした」

淋しそうに眼を伏せる総悟の頭を軽く撫で、
オレはもう一度口を開いた。

「でも」
「でも?」
「あー…なんだ」
「オレたちの間にはある、なんてオチじゃ満足しやせんぜ?」
「違げーよ」
「じゃあ、何なんでさァ」
「ンなモンはなァ、無理矢理にでも作ってやりゃいいんだよ」
「土方さん…クサいですぜ?」

悪態を吐きながらも、笑う総悟を小さく小突き、総悟に背を向ける。

「満足したか?」
「できやせん」
「何だよそりゃァ」
「でも、土方さんらしいや」

抑えきれず、笑い声を零す総悟、オレはそれを背中で受け止めながらも、総悟に訊ねる。

「じゃあ、総悟の答えは何なんだよ?」
「オレは…」

総悟は首を傾げ、はにかむように笑う。

「土方さんが副長の座を譲ってくれれば、オレはその座を永遠に守り抜きますぜ!」

案の定、その笑顔は、悪魔のような微笑みに姿を変える。

「結局、そんなオチかァァァァァァァ」
「土方さんてば、真面目に答えちゃって」


何だか結局ハメられたような気もするが、今日の所は許してやろう。
だって総悟は自分で永遠はある、と断言してしまったのだから。



++++++++++

何だこりゃァ。
小説の出来もですが、まず、土沖ですみません。
馬受け更新しろって話ですよねー。
もしかしたら土沖もジャンルに入れるかも…と迷い中です。


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