着せ替え葵ちゃん
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「やっぱエースをねらえっておもしれーよな〜上戸彩は可愛いし」 猿野はそう呟いて、テレビを消した。 「あ…!!」 そして、あるコトを思い付いた。 上戸彩より可愛い可愛い自分の恋人が、スコートをはけば、 もっと可愛いに決まってる!! 「よっしゃ!! そうと決まりゃ善は急げだ!!」 果たしてそれが、善なのかどうかはわからないが、 猿野は夜9時を過ぎているのにもかかわらず、テニスウェアを持ち、 司馬の住むマンションへと向かった。 「あっおいちゃ〜ん」 「天国!?」 猿野の突然の訪問に驚きつつも、司馬は嬉しそうにドアを開けた。 しかし、その選択が、間違っていることを、司馬はまだ知らない。 「葵ちゃん今何してた?」 「ネットしてたけど」 「何だよ、エースをねらえ観てねーのかよ〜」 「テレビ…あんまり観ない」 「まぁいーや」 猿野はニヤニヤしながら鞄からテニスウェアを取り出した。 「ジャーン!! エースをねらえごっこしよーぜ♪」 「は!?」 2着のテニスウェアに司馬は言葉を失う。 「葵ちゃんが岡で、オレがお蝶婦人な」 「………」 司馬は呆れて物も言葉も出ない。 「ぇと…イヤだよ?」 「何でだよ!?」 猿野は司馬の肩を掴む。 「だって…そんな短いスカート…はきたくないし、 エースをねらえのこと…よく知らないし」 司馬の言うことは尤もだ。 しかし、そんな理屈は司馬のスコート姿に萌えたい猿野には、 何の意味もなさなかった。 「オレは葵ちゃんにもあのドラマの素晴らしさをわかって欲しいんだよ!!」 「…わかった」 猿野の熱意に押され、司馬は渋々頷いた。 エースをねらえごっこ…それがどんな物か、司馬は知らない。 そう、そんな物は形だけ、猿野が考えていることはただ一つ。 スコートでコスチュームプレイ。 それだけである。 猿野は司馬にテニスウェアを渡し、自分も着替え始める。 司馬は少し迷っていたが、その場で着替え始めた。 「あ…ああああ葵ちゃん!!」 「何?」 上半身裸の司馬は、慌てる猿野に首を傾げる。 「ここで着替えてくれるのか!?」 「上半身くらい…何度も見てるじゃん」 そう言いながらテニスウェアを着る司馬に、猿野は小さくガッツポーズをした。 「よっしゃー生着替え!!」 「何…言ってんの」 そして司馬はズボンの上にスコートをはく。 「できたよ」 「ま…まさか葵ちゃんそれで終りってワケじゃ」 「これでもできるでしょ?」 テニスウェアと短いスコートにばっちり着替えた猿野は、司馬に掴みかかる。 「オレは葵ちゃんのスコートが見てぇんだよ!!」 「ヤだよ…こんな短いスコート。早く、するならしちゃおうよ」 「なっ!?オレはこんなの認めねぇ!! 葵ちゃんのスコートを見るんだ!!」 猿野は力一杯司馬を押し倒した。 そしてスコートの中に手を入れ、司馬のズボンのベルトを外す。 「ちょ…やだぁ…っバカッ」 司馬はどうにか猿野を引き剥がそうとするが今や[葵ちゃんのスコート!!] しか頭にない猿野を止められるはずもなく…。 「よっしゃ!!」 ついに、司馬のズボンは脱がされてしまった。 そしてそれと同時に、猿野の理性は飛んだ。 「葵ちゃ……好きだー!!!!」 「バカッ」 猿野の視線は、司馬の足から動かない。 葵ちゃんの足、キレー過ぎだろ!! つか微妙に内股んなってんのがたまんねーよな〜。 猿野が司馬の顔を見れば、顔を真っ赤にして猿野を睨む司馬。 そして…テニスウェアの裾から覗く真っ白な肌。 「腹チラ!!」 「わわっ//」 慌てた司馬が裾を掴んで下ろすが、時既に遅し。 「ア・オ・イちゃん」 「な…何?」 「頂きます!!」 猿野は小さく呟き、立ち上がる。 そして司馬の腕を掴みその場に立たせた。 「先輩の言うことは、何でも聞かなきゃ…ダ・メ・よ」 そう、二人は今、キャラを大きく履き違えてこそいるが、岡とお蝶婦人なのだ。 司馬も野球部である。 体育会系とは、先輩後輩の関係が厳しい物。 それが身に染みて分かっている司馬は、先輩という響きに思わず頷いてしまった。 「よっしゃ!! じゃ、早速…」 しかし、スコートから覗く太腿に猿野の手が伸びた瞬間、 司馬は猿野の言葉の真意を悟り、頷いたことを思いっきり後悔した。 「やだ…っ」 顔を赤く染め、制止の声を上げる司馬を無視し、猿野は執拗に司馬の腿を撫で回す。 横をなぞったり、内股を撫でたりしていると徐々に司馬の口から深い息が漏れ始めた。 「んっ…はぁ。天…国、も、やめて」 「じゃ、どうして欲しいんだよ?」 猿野の問掛けに、司馬は口ごもった。 自分は別に何かして欲しいワケではない。 ただ、やめて欲しいのだ。 しかし、猿野の手は未だ司馬の腿にあり、何か言わないとやめてくれそうにない。 司馬は、諦めて口を開いた。 「…………キス」 「えっ!?」 司馬の言葉に、猿野は目を見開いた。 葵ちゃんが… 葵ちゃんがねだった!!!! その時の猿野の目は、クララが立った時のハイジ以上に輝いていたという。 猿野は、司馬のサングラスを外し、司馬の腕をぐいっと掴むと、キスをした。 逃げ惑う舌を追い、絡めれば唾液が混ざり合う。 猿野が薄目を開き、司馬を見れば、ぎゅっと固く瞑られている瞳。 …やっぱ葵ちゃんってマジ可愛い。 そしてついに、司馬の一番恐れている事態が起こった。 そう、猿野の最後の理性が飛んだのである。 「オレ、もう無理」 唇を離し、司馬をその場に倒す。 「ちょっ…バカぁっ!!」 猿野は司馬の首筋に舌を這わせ、ウェアの裾から手を入れる。 「ひゃっ…ダメだってば」 フルフルと首を振る司馬に、猿野はニヤっと笑った。 「今から葵ちゃんのコートにオレのボールを打ち込んでやるからな〜」 「バッ…何言っ」 「あ、ボールっつーよりラケットか」 そして猿野はいそいそと司馬の下着をずらし始める。 「なんかスコートはいてっとエロいよな〜」 「もうっ!!知らない」 止まらない猿野に司馬は身体をねじり、背を向ける。 「甘いな葵ちゃん…」 猿野はそう言うと、裏腿にすぅっと舌を這わせた。 「やあぁっ…ん」 司馬の背筋にゾクっと快感の波が押し寄せる。 「やめてもいいけどよそれなら何して欲しいんだ?」 ニヤ気を抑えつつ尋ねる猿野に、司馬はまた頭を悩ませるのだった。 -End-
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