空と空想部屋


ぼんやりと、青い青い空を見上げた。
おんなじ空が司馬の頭上にも広がってんだと思うと、何でかわかんねーけど嬉しくなる。
オレは、既にやる気を失った課題を放り投げて、部屋の窓から身を乗り出し、上を向き、本格的に空を見た。
あの空より、司馬は綺麗だ。
雲一つない空に、司馬の顔を描いた後、のろのろと元の体制に戻る。

「何だよ二次関数ってよー。勉強が司馬の生態だったらやる気も出んのによ…」

でも、違うヤる気が出ちまうか…。
オレはそんなことを考えつつ、机に突っ伏した。
あ゛ーつまんねぇ。
部活ねーから司馬には会えねーし。
二次関数はワケわかんねーし。
部屋はエアコンねーから熱いし。
しかもさっき司馬の生態について考えちまったら、妄想の神様まで降りてきやがった。
Q.司馬の性感帯を答えよ。
A.耳希望!!
Q.司馬はS? M?
A.ぜってーM。
Q.袖が長い理由を述べなさい。
A.無意識に誘ってる。
Q.チャームポイントを3つ答えよ。
A.さらさらの青い髪とサングラスと長い袖と可愛すぎな笑顔と受けオーラと…ってキリがねーよ。
3つじゃ足んねーし。
ンなテストなら百点取る自信あんのに。
ヤッベームラムラしてきた。
オレはまた、窓を全開にして、空を見上げた。
じりじりと照り付ける夏の日差し。
さらさらとした微風。
夏の匂いが、する。
こんな環境で勉強すんの、ぜってー無理。
こんな部屋じゃ、エロいことばっか頭に浮かんできて、頭おかしくなる。
やっぱこういう時は、本人に会うに限るな。
オレは携帯を取り出して、今から行くから、家教えろ、と司馬に勝手なメールを送った。
返事を楽しみに待ちながら、オレは部屋を出た。
アイスでも食いながら、司馬に会うために。














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最初の書き出しではシリアスチックになるはずが、何故かアホな内容になっていた小説。
猿馬は、どんなにシリアスにしても救いがあるからいいと思う。
てか話の内容に全然関係ないですね。



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